現在連載中の「Crossinng」第6話で、”女性が宇宙でも活躍していると知ったら、彼女はどれほど驚くだろうかと、アンドレは思った”と書いたのですが、山崎直子さんを乗せたスペースシャトル・ディスカバリーが、5日に打ち上げられましたね。
日本の女性飛行士が宇宙に飛び立つのは、これで二人目。
偉業ですね~。
山崎さんは、結婚してお子さんもいらっしゃるそうですが、彼女の夢と仕事を支えるため、ご主人はISS(国際宇宙ステーション)の管制官になる夢をあきらめ、家事と育児を担当してバックアップしてくれたのだそうです。
お二人の関係に、オスカルさまを支えたアンドレを連想してしまって(笑)
男女の別なく、何かを成し遂げようとする人は、家族や友人、パートナーの支えが必要なのだと思います。
オバマ大統領はシャトルの後継ロケット開発を凍結する方針を打ち出したそうですが、個人的には宇宙開発は継続していくべきだと考えております。別にアメリカでなくてもいいのですが、石油にかわる代替エネルギーの開発、CО2削減などの地道な努力も、限度があると思います。
地球にこれだけの人類があふれ、もし今後も発展しつづけるつもりなら、宇宙に人類が居住すること、資源開発を宇宙に求めることが、必要ではないかと思うのです。
目前の問題を解決することも重要ですが、未来につながる投資をしていかないと、現在の文明はゆるやかに凋落していくしかなく、結局、子孫につけを払わせることになるのでは。
4月2日付け朝日新聞の天声人語に、”16から17世紀にかけて栄華を誇ったスペインを、司馬遼太郎は「盗賊が財宝をかかえているような経済だった」と言っている。世界を巡って大いに財を集めたが、消費するばかりで産業を築く元手にすることがなかったからだ”と書かれていましたが、司馬遼太郎さんは、さすが慧眼をお持ちだったと思います。
オスカルさま達が未来に託したもの、そしてそれを受け継いだ人々が努力して築き上げて来たものを享受させてもらい、その意味を噛み締めながら、SSのつづきを書いております。
※オスカルさまもアンドレも実在の人物ではございませんが、そこはもう、私の中で実在の人物同様であって、フランス革命の象徴でもあるので、文中で、そのように扱っている点は、お許し下さいね~(^.^)
PR