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ヴェルサイユの調べ ロココの時代の音楽とお話

だいぶ時間がたってしまったのですが……(^^;

2009年2月20日(金)に行われたミュージアム・コンサート「ヴェルサイユの調べ ロココの時代の音楽とお話」を聞きに行って参りました!
池田先生がソプラノを務められたミニ・コンサートで、素敵な歌声のほか、ロココ時代のお話、また曲にまつわるエピソードなども伺うことができ、楽しいひとときを過ごすことができました。

目黒区美術館の「祝祭の衣装展」で行われたイベントのひとつで、展示会場の一角がコンサート会場となり、ロココの衣装をまとった人形たちに囲まれて、モーツァルトやヘンデル、またマリー・アントワネットが作曲した曲などを鑑賞しました。
池田先生が、「まるでお人形たちが踊り出して舞踏会が始まるよう」とおっしゃっておられましたが、まさにその通りの雰囲気で、感動。ひとつひとつの歌が心に沁みました。
先生のお話がとてもおもしろかったのも、歌に興味がもてた理由のひとつだと思います。

閉演後は、池田先生をはじめ、出演者の皆さんが出口付近で見送って下さり、大感激!
いろいろお話したいことがあったのですが、緊張のあまり頭が真っ白になり、サインをいただくのが精一杯でした。
サインしていただいた「ベルばらkids」④巻は一生の宝物です♪
お花も用意して行けばよかったです……(>_<)
 

20090317161719.jpg


「祝祭の衣装展」の展示もすばらしく、ぜひぜひ足を運んでほしいです!!

36着と少ない展示数ではありますが、見ごたえは十分!
手の込んだ刺繍や布の質感は写真ではわかりません。
見事な細工の扇もたくさん見ることができます。
また、復元したドレスの型紙や製作過程をまとめた写真、それに、なかなか資料がないコルセットなども見ることができたのも嬉しかったです。
ほとんどが神戸ファッション美術館の収蔵品で、それを関東にいながら拝める機会は、あまりないのではないかと思います。

会期は3月29日(日)までです!!

目黒区美術館
東京都目黒区目黒2-4-36
http://www.mmat.jp/


最後になりましたが、この展覧会のことを拍手から教えて下さったS様、どうもありがとうございました!



※ミュージアム・コンサートの詳細にご興味がある方は、↓をクリックして下さい

日時: 2009年2月20日(金) 18:30開場/19:00開演
場所: 目黒区美術館2階 A展示室
出演者: ソプラノ―池田理代子、バリトン―村田孝高、ピアノ―黒木直子、フルート―中村忠 (敬称略)



【プログラム】
1、ヘンデル 歌劇『セルセ』より 「愛しい木陰」(Ombra mai fu)

2、モーツァルト 歌劇『フィガロの結婚』より 「愛の神様、ご覧下さい」(Porgi Amor)

3、モーツァルト 歌劇『フィガロの結婚』より 「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」(Non piu andrai)

4、ヘンデル 九つのドイツ歌曲より第三番

5、ブラヴェ 「アンリエット」(Hennriette)

6、モーツァルト 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』よりセレナーデ(Deh vieni alla finistra)

7、モーツァルト 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』より 「手をとりて」(La ci darem la mano)

8、ラモー 「未開人」(Les sauvages)

9、マリー・アントワネット 「哀れなジャック」(Pauvre Jacque)

10、マリー・アントワネット 「魅惑の肖像画」(Portrait charmant)

あと一曲プログラムにない、モーツァルトの曲を歌ってくださったのですが、タイトルは忘れてしまいました(^^;



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20090220201929.jpg
 
1曲目は、村田さんの独唱で、2曲目から池田先生登場!本当にお若くて、お美しいです……!現われると同時に、会場が華やぎました。
前半はヘンデルとモーツァルトの曲でしたが、池田先生によると、バロックの頃は、戦争や疫病などが人々を襲い、生きているだけで精一杯だったのが、ロココの時代は、人々が生きることを楽しめるようになってきた時代で、それが音楽にも表れているとのこと。
例えば、ロココの時代のパリでは、庶民が肉を口にするようになり、また家の中に個室ができたり、レストランが初めて開業したのも、この頃のことだそうです。
5曲目のブラヴェは、ルイ15世のプライベート・オーケストラの主席フルート奏者で、彼が演奏すると、貴婦人たちは皆、その演奏にうっとりと聞き惚れたというほどの名手だったそうです。
この曲は、フルートのソロで演奏されました。
18世紀当時のフルートの音色も聴かせてもらったのですが、今のフルートとは違って、金属ではなく象牙と柘植で作られており、今のフルートより半音低い音が出ます。気持ちがゆったりするような温かみのある音でした。ピアノでなく、チェンバロとの合奏を聴いてみたかったなと思いました。
6曲目は村田さんの独唱。この方もとてもよい声をしていらっしゃって、その上表情豊かなので、見ていて楽しくなりました。これを機にオペラをきちんと見に行きたいなって思わせるほど。
7曲目は、池田先生と村田さんがオペラの一場面を演じながら歌ってくれました。花嫁の村娘をドン・ジョバンニが、「結婚なんてやめて俺と行こう」と口説く場面で、最初は拒んでいながらも最後には、口説かれてしまうんですね、村娘(^^; ドン・ジョバンニに口説かれて、拒みながらもまんざらでもない娘をコミカルにキュートに演じていらっしゃいました、池田先生。
8曲目のラモーは、「音大生泣かせなんですよ、この方は」と池田先生談。和声楽の理論を確立した人で、音大に入ると、その理論をしっかり勉強しないといけないのだそうです。それが大変で、単位を落としそうになったなんてことも言っていらっしゃしました。「Sauvages」―ソヴァージュは未開人の意味。あの髪型には、そんな意味があったのかと、何となく納得です。
和声にのっとった曲作りを提唱したので、ルソーからは「自然に反する!!」と攻撃されたのだとか。
これはピアノ・ソロでの演奏。
9曲目、10曲目はマリー・アントワネットの作った曲。
マリー・アントワネットのプチ・トリアノンで働くためにスイスから連れて来られた農夫のジャック。それを聞いた王妃様が作ったのが9曲目の「哀れなジャック」で、故郷に残された恋人が、彼のことを想って歌うという設定です。王妃様は、後に彼女の方もベルサイユに呼び寄せて結婚させたのだとか。
一説によると、フェルゼンへの想いをこの詞に込めているとも言われているのだそうです。
10曲目は、大好きな女友達の肖像画に向かって、「あなたでは、彼女の魅力の全てが出てないわ」と語りかける詞だそうで、最後に「ごめんなさいね」って謝っているのだそうです。
なんとも、マリーさまのお人柄が偲ばれる詞ですね!
かわいくてユーモアがあって、やさしくて。
側にいたら大好きになってしまいそうな。オスカルが危なっかしく思っても、大切にした気持ちがよくわかるよう……。
ちなみに、マリーさまは母語語のドイツ語も、嫁ぎ先のフランス語もおぼつかなかったようですが、イタリア語はペラペラだったそうです。
マリーさまが遊びに行くために考案したものが、現代の女性にも親しまれていて、パリにお忍びでに行くとき大勢のお供を引き連れるわけにはいかないので、化粧道具をコンパクトにまとめることができるようにと作らせたのが、ハンドバックの原型で、帰る時間がすぐわかるようにと作らせたのが腕時計。
そしてハンカチを正方形にと決めたのもマリーさま。これだけは私も知っていましたが、それを法律で定めたんですよね。

歌や演奏もさることがながら、池田先生の話術、それに生き生きとした雰囲気が元気をくれました。
以前、「永遠のベルサイユのばら展」で遠くからお姿を拝見したときにも思いましたが、とにかく笑顔が素敵だったのが印象的でした。
また先生のパワーを感じに、コンサートにも行ってみたいなと思いました。


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