大変ご無沙汰しておりますが、皆様お変わりないでしょうか。
いつもご訪問いただき、ありがとうございます。
私は何とかやっております。
先日、上野の国立西洋美術館で開催されている「ハプスブルク展」に行って参りました。
一番左が、マリア・テレジア、そして一番右はシシーこと、エリザーベト皇妃。
６００年の長きに渡り、広くヨーロッパを支配した一族のコレクション。
名画の数々に、見事な細工の美術品。
一族には、かなりコレクター気質の方が多かったようで、このような一大コレクションが完成したとのこと。
今回の目玉は、カタログの表紙になっている、傑作「ラス・メニ―ナス」にも描かれているマルガリータ・テレサ王女の肖像画。
ベラスケスの弟子が模写した緑のドレス・バージョンがすぐ横に展示されており、明らかにオリジナルの方の描写が生き生きと優れているので、”公開処刑”のようで、かなり気の毒でした^^;
ハプスブルク家といえば――――。
もちろん。
我らがマリーさまも！！
この肖像画の作者は、「ベルばら」にも登場する、ヴィジェ・ルブランです。
ここですね！
釈迦に説法になりますが、この後、母になれない辛さをルブラン夫人に吐露するシーンがつづきます。
王族の肖像画というと、その権威や知性を表すために、王冠や地図、書物などが背景に描かれたり、手にしていたりすることが多いと思うのですが、この絵のマリーさまは薔薇を一輪手にしています（背景には王冠も描かれているのですが）。
この展覧会で展示されていたマリア・テレジアだと、王笏を手にしていらっしゃいます。
その薔薇の印象がとても強く、妄想モードに(笑)
この絵は１７７９年に引き渡されたそうで、そうなると、制作されたのは、おそらく１７７８年以前からですよね。
１７７８年といえば、その年の１２月１９日に、第一子となるマリー・テレーズ王女が誕生しています。
そして、手にした薔薇。
薔薇は聖母マリアのシンボルですよね。
ヴィジェ・ルブランとマリー・アントワネットは個人的に親交があったのは間違いないようで、長く子宝に恵まれなかった王妃が母親になれるように祈りを込めて、または王妃の妊娠を芸術家の勘で予感し、薔薇を持たせたのかも……なんて。
詳しく経緯を調べたら、私の想像は完全なる的外れかもしれませんが、絵を見て何かを感じる体験は自由だと思うので、まあ、ここで個人的につぶやいている分にはよいですよね(^^)
ちょうど、ゴシック写本の展覧会も開催されていたので、それもついでに見て来ました。
内藤裕史、筑波大学・茨城県立医療大学名誉教授が数十年に渡って蒐集された中世写本の零葉で、一括して西洋美術館に寄贈したものです。
実は昨年よりカリグラフィーを習い始め、イタリック体が終わり、ちょうどゴシック体を習い始めたところだったので、グッド・タイミングでした！
中世の修道士のように、寸分の乱れもない美しい文字はまだまだ書けませんが（普段ちゃんと練習もしていないので^^;;）、ページの意匠を食い入るように見てしまいました。
書く文章や、絵として描くモチーフは制限されていたと思うのですけれど、それをどう配するか、どう美しく描くかで、神への愛や自身の信仰世界を、この小さな１ページに込めたに違いないと感じます。
中世の人たちの感性と現代の私たちの感性は、きっとずいぶんと違うと思うのですけれど。
そういう意味では、１８世紀フランス、マリーさまやフェルゼンが、そしてオスカルさまとアンドレが生きた時代も、自分とは違った感性をもっていたのだろうなと思いつつ、それが理解できて創作に反映出来たらなどと（私には無理かもしれないけれど）思いながら、資料を読んだりしています。
前置きが長くなりましたが、拍手から頂戴したメッセージへのお返事です。
お返事、溜めにためてしまい、大変遅くなってしまって申し訳ございません。いつものことながら……。
読んでもいいよ～という方は、「お返事です」をクリックで。
毎回、同じようなことしか言えませんが、ご訪問、メッセージ、拍手はとても嬉しく、心より感謝申し上げております。
2019/10/11
07:37 の方
> 台風刻一刻と迫っていますね。
年ごとに自然災害の爪痕が深刻になっていきますね。
復旧に手をつけた矢先に、また台風の襲来と、被災地の皆様は心身共に疲弊されたのではないかとお察しいたします。
いつも募金くらいしかできませんが、心よりのお見舞いを申し上げます。
> 彼が振り返った先には、錦秋の景色に輝くオスカルさまが佇んでいらっしゃるのでしょうか？
Omoitsuki のイラストにご感想ありがとうございます！
そうですね、きっと、絶対に(*^_^*)
> 息子さんの受検に向けてなにかと気配り心配りの日々でいらっしゃることと存じます。
高校２年生は中だるみの年といわれますが、この辺りからコツコツ積み上げないと受験には間に合わないという時期で、親としてもどう接していいか、難しいところです。
結局は本人が自覚しなければ、どうしようもないことは分かっていながら、口を出したくなってしまうのが凡人の悲しさで。
> そんな中でも自己啓発に励まれていてご立派だな、と感心しています。
昔から関心のあったことを始めてみました。
年齢的に、新しいことを始めるなら、今が最後のチャンスかなとも思いまして（もちろん、個人差があって何歳になってもチャレンジできる人も多いと思いますが）。
カリグラフィー他と、体のためにヨガも習い始めました。
2019/10/30
23:43 の方
> もうじき、またサイトのお誕生日がやってきますね。
早々にお祝いのお言葉を、どうもありがとうございました！
> 私は疲れたときには甘いものをいただくと元気になるのですが、つぼつぼさまはいかがですか？
甘いものは心身共に癒してくれますね。
ストレスが溜まると食べて頑張ろうとしてしまうタイプなので、気をつけないととは思っております。
> 外国語の試験がちょっと流動的になってきてるみたいで、早くどうするか決めてほしいですよね。
急遽、民間試験を利用しないことが決まり、動揺しました。
第一回目の試験に向けて予約金も収めていたので。
あのまま決行しても、結果は大混乱だった可能性が高いので、よい決断だったとは思いますけれど、もう少し早く決めてほしかったですね(^^;
2019/11/04
20:12 の方
> 従僕妖精さん かわいいですね。
ありがとうございます。
当サイトのアイコン的存在ですね(^^)
> 我が家も突然なこともあり、今までに無い年になりました・・・・
そうでしたか。
今は落ち着かれたようで、よかったです。
振り返る余裕もおできになったでしょうか。
> 平和でないと楽器持って遊びに行けないです・・・・今のところ９０までと思って楽しんでいます
是非是非、おつづけになって下さい！
長い年月の間には、中断することもあるかとは思いますが、そういう目標を聞くと、私も元気が出ます。
私もあと１０年は創作活動をつづけようと、当面の目標として掲げております。
23:09 の方
> 本日はサイト13周年おめでとうございます！
お祝いメッセージ、ありがとうございます。
> お馬さんも優しい表情。オスカルさまも晴れやかなお顔なので、激務の後訪れた短い休息の時間でしょうか？
まだ恋人同士にはなっていない頃かなと思いますが、アンドレがオスカルさまの気分転換に遠乗りへ誘って…という感じかな。
> きゃ～ん！従僕妖精さんお久しぶりです～。
再アップ、お約束どおりできるように頑張ります(^^)
まもなく１２月ですね。
> アランが泊まりに来ていらんこと言って(！)従僕妖精さんが滂沱の涙で草むしる漫画とか、日記に
そうだ、そんなものがありましたね！
こんなに詳しく覚えていて下さるなんて、ありがたいことです。
> きっと、サイトには書けない辛く苦しいことを
ご心配いただいて、感謝です。
K.O.パンチではないのですが、ボディーブローな出来事が日々重なってという感じです。
一つ一つは取るに足らないし、書くほどでもないという程度のもので……。
自分の器量が小さいだけなんですよね、きっと^^;
台風の被害についても、お気遣いいただき、申し訳なく。
あまりに次々に到来したもので、お見舞いの言葉が思い浮かばず、かと言って何もなかったかのように、全く触れずに更新するのもどうかと思い、しばらくブログも更新しませんで、ご心配をおかけしたようで、すみませんでした。
2019/11/05
21:33 の方
> つぼつぼ様、サイト13周年おめでとうございます！！
ありがとうございます。
ずっと見に来てくださっている方がいらっしゃるおかげです(^^)
> これからも続けて下さるコメントと従僕妖精くんも再アップして頂けるとのことで、私のこれからの人生のものすごい励みになっています！
そこまで言っていただけるなんて……(T_T)
まだまだ閉じるわけにはいきませんね！
> つまづいたら立ち上がり、一歩一歩前に進むことが人生という言葉が非常に身に沁みます。
人生いろいろありますが、結局は立ち上がって前に進むしかないの繰り返しですね。
> イヤな時、大変な時はOAの二人を思って現実逃避！！
そうですよね、原作とそれに伴う二次作品は、しばし現実を忘れる夢の世界。
書く側としても世界観に浸りながら、創作したいです。
> 新しいお話、首をなが～くして待っています
お待たせしてばかりで、すみません^^;
お優しく気の長い読者様が多く、助かっております。
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