
1969年のアポロが月面着陸した年に始まり、1973年までの「週刊マーガレット」と「別冊マーガレット」編集部をモデルとした舞台での群像劇です。
600ページもあり、ただ会話も多いし難しい単語もあまりないしで、ささーっと読めるかと思いきや、まずは登場人物の輪郭が掴めないのと、誰に感情移入したらいいのか分からない書き方なので、やや読み進めるのが辛く、挫折するかと思えば、だいたいの人物の輪郭が掴め、文章のテンポに慣れると、どう読み進めたらいいのかが分かって、すいすいと読み進めました。
中盤から理代子先生がモデルと思える漫画家さんが出て来てからは、俄然~(笑)
そして、途中から気づいたのです。
もし、読者が誰かになれるとしたら、最初に登場する人物、その群像劇に一番巻き込まれないポジションにいる「辰巳牧子」の視点に引っ張っていきたいのかな、この作者さんはと。
以前、サイトで「もし、『ベルばら』の登場人物になれたら、誰になりたいですか?」というアンケートを取った時、確か一位だったのが(もしかしたら意外に上位だったかな?)。
ジャルジェ家のメイドになって、みんなを見守りたい。プライベートをもっと見たい。だったので、驚いたことがあります。
確かに!
「大人になったら、オスカルさまのようになりたい」、「ロザリーのようになってみたい」とか、そういう憧れを抱いていた年齢の頃もありました。
しかし、こーんなに長年ベルばらほりっくをやっていると、「その世界観は壊さず、そっと見守りたいのよ、でも、もっと見たいのよ」という欲求が湧いて来て、二次創作などを始めてしまったのだと思います。
おそらく、この本の主な読者ターゲットは50~70代なのかなと思います。
その頃、少女だった貴女へ――。
今も、心の奥底にその少女がそっと息づいている貴女へ――…。
そういう御本だと思います。
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