1789年7月13日、夜。
原作では描かれていませんが、この一秒一秒が刺すような痛みを伴う時間を、オスカルさまは一人、どう過ごしたのか。
OAが死ぬという展開が変わらなくても、たとえば同じ日に共に旅立たせるということも、出来なくはなかったのに、オスカルさまを生き残らせて、アンドレを先立たせる。
それがわずか一日でも、彼女にとってどんなに残酷なことだったか。
それを容赦なく描いてしまう池田先生の作家としての姿勢を、心から尊敬いたします(ファンの気持ちは置いておくとして)。
この夜のオスカルを描かず、14日に飛ぶ展開もスピーディーで、一層、世界と時間が、人間の思惑など関係なく動いていく大きなうねりだということを、読者に感じさせていると思います。
明日は三が日最終日。
今年も二人を思いつつ過ごします。
PR