今回の展覧会は、肖像画の数がとても多かった印象です。
マリーさまや実家のハプスブルグ家の面々、それからルイ15世以下、叔母様方やルイ16世ご一家、ルイ16世の兄弟たちの肖像画など。
これも。
左上はちらしで、右下がカタログ(2,600円(税込))です。
もちろん、この肖像画も展示されていました。
カタログは表紙のデザインが違いますが、日本テレビの通販ページで買えます。
また、一部のグッズも通販されています。
解説されていたことは、だいたい知っていることばかりだったのですが、展示品の数も多く、行ってよかったと思いました。
でも、長年のベル・ファンの方だったら、既視感ありな物も多いかな。
自分は展示をじっと見ていると、18世紀のフランスにちょっとだけ、タイムスリップした気分が味わえて。
会場にいる間、マリーさまの人生のさまざまな場面が目に浮かんでました。
特に、マリー・アントワネットの美意識を感じさせる食器や身の回りの品、それからプチトリアノンにかつてあったマリーさまのお部屋を復元した展示がよかったです。
基本的に写真撮影不可でしたが、このお部屋のみOKだったので、たくさん撮らせていただきました~(笑)
一緒に行った友人がベル・ファンではないので(でも、私がベル・フリークなのは知っている)、「ずいぶん撮ってたね」とちょっと呆れられて^^;
この他には、浴室も再現されていました。
当時、ほとんどお風呂に入らない(あるいは一生入らない)人が多かった中、浴室があったということは、マリーさまのお風呂好きは本当だったのだなと。
それから、手紙の複写も興味深かったです。
こちらは、フェルゼンへの手紙の複写です。
上が原本の複写で、下が日本語訳。
日本語訳の黒く塗りつぶしてある部分は、2015年11月に解読されたもので、黒く塗りつぶされていたため、それまで、判読できなかった模様。
そこには、「愛する人、私はあなたを狂おしいほどに愛しています。あなたをお慕いしない時間は、私の人生には決してありません」と書いてあるとのこと。
フランス語が読めないので、このニュアンスが正しいのかどうか私には分かりませんが、日本語訳の言葉の調子だと、フェルゼン伯を男性として深く愛していた感じですね。
後半の方の革命勃発以後の展示は、少し悲しい気分にさせられました。
でも、そんな中でも我らがマリーさまは最後まで王妃としての誇りを忘れず、そして美意識を貫くことも忘れず、こんなものを作ったりも。
カタログに見開きで載っていたので、本の表紙のように見えますが、これはカーペットです。
マリー・アントワネットと義妹のマダム・エリザベトが手縫いで刺繍したもの。
何枚かの基布にコツコツ刺繍していったようです。
最晩年の1791~93年頃に製作されたのではといわれています。
テュイルリー宮は荒れ果て、タンプルの塔はきっと宮殿に比べたら寒々として装飾もない場所で、そんな所に少しでも彩どりをと考えたのでは。
薔薇、マーガレット、エゾキク、ヒルガオ……。
ベルサイユの庭園やプチトリアノン周辺のイギリス式庭園で親しんだ花だったのでは。
しばし、囚われの日々が眼前に広がり、見入ってしまいました。
基布をつなぎ合わせて、この大きさに仕上げられたのは王政復古後ですが、417 ☓ 641 ㎝もあるので、実物を見ると圧巻です。
展覧会を見終わった後は、六本木ヒルズでランチ。
その後、マリー・アントワネット展にちなんだスイーツをいただこうと探したのですが、満席だったり、一日10食限定だったりで、カジュアルなカフェ風のお店、イー・エー・グランでこのミニ・ケーキを頼んでみました。
ショーケースには並んでいなくて、ちらしを見せて訊いたら奥から持って来てくれたので、見当たらなくてもお店の方に尋ねてみたら、出してくれるかもしれません。
この他にもたくさんコラボ・メニューがある六本木ヒルズの中で、このケーキは格段にお値段が安かったので、あまり期待はしていなかったのですが、中はイチゴのショート・ケーキでクリームがとても甘くて、何とか完食できましたが、イギリスで食べた甘ーいケーキのことを思い出しました~(^^;
この日はお天気に恵まれ、森アーツ・センターは六本木ヒルズ・森タワー52階にあるので、絶景の東京の街並みを楽しむこともできました。
皆様が行かれる時も、お天気に恵まれるとよいですね!
森美術館/森アート・センター公式サイトは → こちら
拙サイトがまもなく10周年を迎えるので、コツコツ書いているのですが、4日に間に合うかな~^^;
手が遅くて、なかなか進まず。
それでも、このペースでも11月中には何か更新できますので、お待ちくださいね。