今年1月6日に発売された、「ベルサイユのばら デジタルリマスター版」(販売元: Happinet/時間: 124 分)。買わないつもりだったのに、やっぱり買ってしまいました^^;
上掲のケースは、左が以前から持っていた物、右がデジタルリマスター版です。
以前のバージョンには、小冊子が付いていましたが、今回のバージョンはケースとDVD本体のみとシンプルです。
新旧の映像を比較してみると、細部がはっきりし、俳優さんの細かな表情まで読み取れるし、髪の流れ・服のしわなども、かなりくっきり見え、自分としてはそんなところが嬉しかったです。
色彩も少し鮮やかになったような。たとえば、グレーの鬘だと思っていたのが少しブルーがかっていたのが分かったり。
でも、とても細かい点なので、やっぱりもう一本買う必要はなかったかも(^^;
内容については、以前このブログで少し書いたこともありますし、語り出すと長くなってしまうので(主に突っ込みどころと嘆きになります)、この版の特典にだけ触れたいと思います。
この版の特典は、日本語吹き替え音声と主演女優カトリオーナ・マッコールさんのインタビュー(2017年7月23日パリにて撮影)が収録されていること。
日本語吹き替えは、1980年10月8日に日本テレビの『水曜ロードショー』で放送された時の音声です。
主な声優さんは以下のとおり。
オスカル - カトリオーナ・マッコール(汀夏子)
アンドレ - バリー・ストークス(堀勝之祐)
マリー・アントワネット - クリスティーネ・ベーム(小原乃梨子)
フェルゼン - ジョナス・ベリシュトルーム(井上真樹夫)
各声優さんは、それぞれのキャラクターを誠実に演じて下さっていたと思います。
汀夏子さんは、宝塚の雪組トップスターだった方ですよね。
1975年には、オスカルを演じ、好評を博したのだとか。
堀さんは、実写版の偉そうなアンドレにはよく合っていました(笑)
ただ、一人称が”僕”で、オスカルさまを”君”と呼んでいたのがなぁ……。
これは脚本の問題で、声優さんのせいではないのですが、”おれとおまえ”でよかったのではないかと思います。
人称って結構大事。
この他では、ナレーターが芥川隆行さんで。
この方、時代劇などの語りのイメージが強いので、ヨーロッパの歴史劇のムードが一瞬途切れました(笑)
この日本語吹き替えなのですが、途中途中で、セリフが英語に変わる!
TV版はオリジナルをカットして放映するのが普通だった頃なので、カットされた部分にはオリジナル音声しかないのですよね。
突然、英語に切り替わったので、最初は自分がどこかクリックしてしまったのかと慌てました^^;
でも、そうですよね、DVD用に収録したものではないし、今さら声優さんを集めてその部分を撮り直すなんて出来ないし。
少し雑なやり方というか、強引に載せちゃった感じが否めませんでした。
さて、カトリオーナさんのインタビューの方。
昨年7月時点で 62歳。
今ではすっかり、きれいなおばあちゃまです。
オスカルを演じられた頃は20代前半で、金髪ブルーアイズの美人さんではありましたが、身長がそれほど高くないし、凛々しいというよりは可愛い守ってあげたい系美人だったので、オスカルさまのイメージではなかったのが残念でした。
インタビューでは、キャスティングの経緯や来日キャンペーンでの思い出、それから他のキャストとのエピソードが語られていました。
『ベルサイユのばら』出演後は、国際的映画女優としての将来を嘱望されていましたが、そこまで売れず、フランスやアメリカでドラマなどに出演しつづけたそうです。
このインタビューでは言っていませんでしたが、ルチオ・フルチ監督のスプラッタ・ホラーに何作か主演していますよね。その他、B級映画にも出演……。
アンドレを演じたバリー・ストークスさんとは、その後もしばらく交流があり、バリーさんは俳優引退後にエージェントに転身し、カトリオーナさんのエージェントを務めていた時期があったそうです。
バリーさんに関しては、英語のWikipedia にも80年代までの活動しか載っていないので、その後どうされたのかなぁと思っていましたが、俳優業は引退してしまっていたんですね。
インタビューの中で、この映画が当時、日本でだけしか公開されなかったと言っていました。
もし日本のファンをターゲットにしていたのなら、原作テイストをもっと盛り込んだ方がファンも喜んだし、興行収入も上げられたのではと思います。
ベルサイユ宮殿を使っての撮影、豪華な衣装など見どころもありながら、中途半端にヨーロッパ人から見たベルサイユと貴族たちの姿を取り入れたために、ストーリー・ラインも演出もぼやけて精彩を欠いてしまったのでは。
それとも世界のマーケットを狙っていたものの、上映の目途が立たなかっただけかな……。
せっかくの企画と好条件だったのに、残念。
さて。
かなりためこんでしまったのですが、頂戴したメッセージへのお返事です。
いつもお返事が遅くなってしまって、大変に申し訳ありませんm(_ _)m
読まれる方は、「お返事です。」のリンクをクリックで。
いつも励まされております。
今年もお暇があって、何か思うところがあったら、一言入れてやって下さいませ。
2017/11/17
00:33 の方
> 感想を送りたいとずっと思っていたのですが
お忙しい中、メッセージありがとうございます!
そろそろ自動車学校の方は卒業でしょうか。
> 私はオスカルさまはアンドレ一筋だとは頭でわかっていても、ジョゼフ君は幼いながらも彼にとっては彼女への想いが本気だと感じているので、不安に
恋のライバルですもんね。
しかも、かなりのダークホース。
アンドレも心中穏やかではないのではと思います。
> ジョゼフ君は前世で夭折した分幸せになってほしいですが、あまり2人の邪魔をしないでいただきたいです。
原作の殿下より、ずいぶん執念深く描いてしまっているかもしれません。
殿下、ごめんなさい……。
殿下が出て来るお話は少しモヤッとすることが多いみたいで。
「カストルとポルックス」でも、連載の途中で迷路で迷った二人を探しに行く際に、「母親の不倫密会を子供に見せていいのでしょうか」というご感想をいただいたんです。
結局は――で、そうはならなかったわけですが、皆さん、キャラクターのことを真剣に心配して下さっているのだなぁと思いました。キャラへの愛を感じます。
途中は、何だかすっきりしなくても、最後まで読んでよかったと思えるものを書きたいと思っておりますので、ラストまでお付き合い下さいませ。
今年はどんな年になるでしょうか。
多くのことを学び、実り多き年となりますように。
2017/12/02
20:43 の方
> さて、「5%の奇跡」すてきな映画のご紹介、ありがとうございました!
ご紹介しておきながら、年末から忙しくて私もまだ見に行けていないのですが、劇場で見逃してもDVDで見たいと思っています。
他に今は、ロンドンが舞台だし、ヒュー・グラントが怪演を見せているそうなので「パディントン2」が見たいです。
> ものの種類とか向きとか揃っていないとすっきりしない私は、さっそく件のアイボリーショコラに手を伸ばしかけたのですが、その手が止まるとともに破顔!
> そうなんです。ミルクショコラのアンドレの右側にアイボリーショコラのオスカルさまがいらしたのです。
おっしゃるように、何て粋で洒落た”いたずら”でしょう!
ファンとしては思わず頬が緩んでしまいますね。
思いついた方も素敵、それをシェアしようとしてくれた貴女様も素敵!
> こうして見ず知らずのどなたかのお作りになった作品を、読んだり見たりできるネット社会に感謝。
私もこういった点においては、ネット社会に感謝です。
こうして公開する場と共に、他のファンの方との出会いの場を与えてくれているので。
同人誌を作ったとしても、今ほどたくさんの方に見ていただけていないと思います。
今年も、どうぞよろしくお願いします。
いつも、ありがとうございます。
2017/12/04
00:18 の方
> 今回の話はジョゼフ君がアンドレに対する挑発的な態度にむかつきました。ごめんなさい。
いえいえ、謝る必要は。
もちろん、そのように怒って下さるのは、OA愛の強さからだとよく分かっております。
それくらい感情移入して読んで下さっている証拠ですよね。
殿下の挑発的な態度は、アンドレに挽回できないくらい遅れを取っていると分かっているせいなので、出来れば、どうか目こぼしして差し上げて下さい。
> カストルとポルックスで出てきた年齢相応の子どもらしい姿を見せたジョゼフ君は好きなんです。
こちらが本来の姿ですよね。
つづきは気長に待つと言って下さり、本当にありがとうございます。
その言葉に救われます。
07:41 の方
> SS更新ありがとうございます。
原案を出して下さったので、話の行方が気になるかと思いますが、あと少しで完結しますので、お待ち下さい~m(_ _)m
18:37 の方
> いよいよル・ルーちゃん登場ですね!まだまだ真骨頂は発揮していない様子。続きが楽しみです
ル・ルーがこのままゲームを楽しんで終わり……ということはないと思いますので、つづきをお待ち下さい!
2017/12/05
11:50 の方
> 物語はこれから始まる波乱の予感を匂わせて・・・?続きを楽しみにお待ちします。
ル・ルーちゃんもいるので、何かトラブルはありそうですね。
あと、少しお待ち下さいませ。
息子の受験に応援ありがとうございます。
個人的に、誰かが誰かのことを思って祈って下さることには力があると思っているので、きっとそのお気持ちが追い風になると思います。
あと一息がんばります!
2017/12/06
21:18 の方
> やった! 更新ありですね(^o^)
何とか進めることができました。
不定期亀更新にも関わらず、見に来て下さって、ありがとうございます。
2017/12/25
07:27 の方
> 今日は、オスカル様のお誕生日ですね。
そうなんですよね、ジーザスよりオスカルさまのお誕生日!
受験応援も、ありがとうございます。
泣いても笑っても残り一ヶ月ほどで結果がでます。
頑張りたいと思います。
2017/12/23
14:27 の方
> はた目には、仲のよい家族のように見えそうなこの4人。
そうですね、家族に見えるかも。
あまり似ていないかもしれませんが、オスカルさまとル・ルーちゃんは血のつながりがありますしね!
> 唯一、ル・ルーだけは、邪気のない子供のようでいて、他の三人の人間関係を俯瞰で冷静に見ているでしょうか?
どうでしょう、あのル・ルーちゃんなので(笑)
> 前世の記憶の有無に拘わらず、自分のほうが先に彼女と出会っていたのだから、とアンドレに対し鳶に油揚げ
そうですね、今生ではジョゼフ殿下の方が先に会っているんですよね。
ライバル現るで、「宣戦布告」。
もし、アンドレとの出会いが無かったら、もっと大きくなってから告白していたのかな。
それとも、打ち明けることなく大人になって、他の女性と恋をしたかも?
> 殿下は、恐らく次期社長で、地位も名誉も財力もそれに才気も
現代では王子様ではないけれど、そうですね、殿下は御曹司で、しかも成長株で将来有望。
> オスカルさまは、アンドレの大学時代が気になる様子。
世界を放浪していた頃の話を読みたいとのメッセージもいただいていますが、これからもちょこちょこ小出しには出て来ると思います。
> なにしろ、前世と違い大人になって出会っているので、知らないことが多すぎて。
聞くに聞けないところがオスカルさまの良さ。
> この冬休みは、つぼつぼさまご家族総出で勝負の冬休みですね。
大晦日も三が日も塾でした。
頑張ったのは息子なんですけれどね^^;
こちらも、貴女様にとって今年がより一層充実した年になりますよう、お祈り申し上げております。
2018/01/05
07:37 の方
> お子さんの受験大変だと思いますが、頑張ってください。
他の受験生もご家族も頑張っていらっしゃる頃だと思いますが、ラストスパート駆け抜けます(^^)
22:33 の方
> ふたりの表情も優しくて、こんなかわいいキィホルダーがあったらいいな、なんて思いました。
新春一枚目のイラストにご感想ありがとうございます。
ちびキャラを描いてみたくて、一枚。
調子に乗って同人グッズでも作ってみましょうか(笑)
> オスカルさまのお誕生日に更新時のお写真は、どこか外国でしょうか?こんな解放的でライトアップも美しい場所なら寒くても楽しく歩けそうですね。
2015年12月のものになりますが、ロンドンのコヴェント・ガーデンです。
建物自体に雰囲気がありますが、イルミネーションで綾どられる季節は格別です。
おっしゃるように、寒くて暗くて外に出たくないから街を明るく飾りつけるのかなと、2年暮らしてみて思いました。
夏があまりにもさわやかで日も長いので、冬はその反動がこたえます。
> 私の今年の目標は、「焦らない、どっしり構える」です。
心していても、いざとなるとなかなか難しい境地ですよね。
でも、思慮深い方だと思うので、きっとお出来になると。
> ままならないことやどうしようこれなんてこと、言ってこられると
素直に湧き出てくる感情を理性で抑えて表面に出さないのは、確かにストレスが溜まるもの。
それでも、笑顔で対応されていらっしゃる姿が目に浮かびました。
うちのサイトでちょっぴり現実を忘れ、違う世界を旅することができるのなら、運営している側としても、こんなに嬉しいことはありません。
年明けから厳しい寒さですね。どうぞご自愛くださいませ。
*--- メルフォよりの方 ---*
2017/12/31
23:27 の方
> 今年1年、つぼつぼ様のSSにとても楽しませていただきました。
こちらこそ、ご訪問いただき、誠にありがとうございました。
> 去年は館の暖炉の前で毛布にくるまり年を越しましたね。
旅行かな、それとも去年のように二人でのんびりかな。
いずれにせよ、二人っきりだったと。
ああいう、原作では叶わなかった静かで穏やかな恋人同士のひとときには、萌えますよね(*^^*)
今年もどうぞお付き合い下さい。
よろしくお願いいたします。
2018/01/09
22:59 の方
何度も読み返して下さっているとのこと、ありがとうございます。
> でもあの頃は本当のパリの街を知らずに読んでいました。
パリに行かれる前とその後では、また違った味わいがあったのではないでしょうか。
登場人物の人間模様と共に、あの街のもつ不思議な魅力(魔力?)や空気感が文章から感じられたらと思って書いております(実現できているかどうかは別として)。
私の力でどこまで表現できるか分からないですが、パリという舞台装置で彩られる物語を、どうぞこれからも、よかったら読んで下さい。