都内に用事があり、ついでに足を伸ばして上野まで。
国立西洋美術館のゴヤ展を見て来ました。
ゴヤは、映画「宮廷画家ゴヤは見た」を見てから気になっていた画家でした。
映画では、スペインの画家であるにも関わらず、フランス革命の影響やナポレオン軍による侵攻などが描かれており、あの頃のフランスの動向が、いかにヨーロッパ全土を震撼させていたのかを感じさせてくれました。
今回の展示作品の中、数点に「もしかして映画のシーンのモチーフになったかも」と思わせる素描や版画があり、映画とリンクさせて、楽しく見ることができました。
さて、その帰り道でのこと。
結構本降りの雨の中、傘も差さずに、颯爽と歩く、金髪碧眼の美少女が一人。
8~10才くらいでしょうか。
肩までのウェービーヘア、白と赤のボーダー・シャツにジーンズ、灰色のラインが入った白いコンバース、腰には黒い綿素材の上着をラフに巻いています。長くてほっそりした手足。
もう、これだけの条件が揃ったら、フィルターかけてОさまを思い起こさずにはいられません。
現代物になってしまいますが……。
彼女の風貌だけでも十分に萌えられたのですが、これだけでは済みませんでした。
彼女は家族と一緒でした。両親とお兄さんらしき男の子(推定年齢12才前後)。男の子もなかなか整った顔立ち。
お母さんとお兄さんは傘を差していたんですが、お父さんと彼女は差していなくて。
それで、5分も歩けば、ずぶ濡れになりそうな雨の中を傘も差さずに歩く妹を心配して、このお兄ちゃんが、一生懸命追いかけて、何度も傘を差しかけるんですよ!
でも、妹ちゃんは、それを押しのけたり、からかうように逃げ出したり、傘を持っていきなり走り出したり、挙句の果てには、お兄ちゃんも雨に濡れてしまって。……それでもなお、妹を心配そうに追いかけて行くんですよ、このお兄ちゃんは。
お兄ちゃんも金髪でしたが、黒髪じゃなかったけれど……もう、この行動はアンドレでしょう、アンドレ(少なくとも私の中では)。
もう、目が離せませんでした。
最後は、「絶対来るに決まってる」と高をくくって待っている妹ちゃんの方に、お兄ちゃんは吸い寄せられるように寄って行って、あと数メートルというところで、妹ちゃんが両手を開きながらお兄ちゃんの方に走りよって抱きつくって……いろいろ細かい点は置いておくとして……できすぎなくらいのエンディング。
妹ちゃんの自由奔放さと、お兄ちゃんの実直さに、最後まで萌えさせてもらいました。
この後、私は地下鉄の駅へ、ご家族は地上を進んでしまったので、別れてしまいましたが。
後ろを歩いている日本人のおばちゃんが、こんな妄想を密かにしているなんて、あのご家族は全く想像だにしていないだろうなと思いつつ、別に都の条例に引っかかるようなことは想像していないし、いい情景を見せてもらいました、と思いながら、幸せな気持ちで家路につきました。
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