(東京建物 Brillia HALL)
大変ご無沙汰しております。
お元気にしていらっしゃいますか。
こちらの更新も久しぶりです。
今月は、ベル友さんの御厚意により、『ベルサイユのばら50~半世紀の軌跡~』を見に行くことができました。
トップ経験者さんが一堂に会し、歌にダンスに、お芝居にトークにと、とにかくキラキラな舞台。
夢のような時間をすごさせていただきました。
ダイジェストのお芝居は、オスカル編とマリー・アントワネット&フェルゼン編の名場面ばかりチョイスしてあり、フルコースのメインに、さらにメインにメイン……という感じでした。
過去『ベルサイユのばら』上演時には、違う組のトップさんが客演という形もありましたが、ここまで一度に見られるのは珍しいのではないでしょうか。
退団されてからも、芸能の道をまっすぐに歩いていらっしゃる方々。
全てに磨きがかかっていらっしゃいました。
私は特に、白羽ゆりさんの演技と歌の成長っぷりに感動。
2006年にマリー・アントワネットを演じられたのを観劇しているのですが、当時は美しいけれど、人間味のない感じで(宝塚的にはその方が正しいのかな)、きれいだなと思いつつも、心揺さぶられる点はあまりありませんでした。
でも今回は、「『魔笛』の夜の女王のアリアもいけるんじゃ」と思えるくらいの高音の伸び、それに死を前にしたマリーさまの心情の演技がとても繊細で、思わず目が潤んでしまいました。
悲しい、痛ましい出来事もありましたが、慣習化する中で本来の意味を忘れてしまっている部分は原点に戻り、個人的には独特の美を継承していっていただけたらと改めて思った公演でした。
暑さ、湿度、豪雨、戦争、加えてつづく物価高など、頭の痛いことばかりですが、6月末から7月中旬(三が日)までといえば、ベルばら界では、一年で最も盛り上がる時期の到来。
私も今年は心に少し余裕ができましたので、がんばってみようかと思っております。
皆様もお身体大切になさって(コロナも季節問わず感染があるようで)、たまには現実を忘れて心の羽を目いっぱい伸ばしてみて下さいませ。