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LOVE AND TRENCH ~ベルサイユのばら☓アクアスキュータム~

9月12日に公開になった、アクアスキュータムとのコラボ漫画。

そろそろ皆さん御覧になった頃だと思いますので、ネタばれありの感想を書かせていただきたいなと思います。
もし、まだ見ていらっしゃらない方で、ネタばれが嫌な方はこのままこの記事は無視して下さい。
大丈夫な方は、下のリンクをクリックしてお読み下さい。








「ローマの休日」のパロディで、OAメインというわけではなかったですね。
個人的にはちょっと残念(笑)
でも、連載当時の絵を上手に使ってのパロディ、ソシエに引き続き楽しめました!
ソシエは現代企業が舞台でしたが、今回は、オスカルさまは軍人だし、アントワネットさまは某国の王女さまという設定でしたね。
アントワネットさまの古典的な脱出方法が微笑ましく。

フェルゼンのガイドで、アントワネットさまはロンドンの名所や名物を一通り楽しみ、束の間ですが自由を満喫できたようで、よかったですよね。
フェルゼン、今回は道に迷わなかったでしょうか(笑)

今回描かれた名所、ロンドンに来られたことがある方ならば、行ったことがある場所ばかりかと思いますので、あらためて何か付け加えることもないかもしれませんが、ちょこっと写真などを。



まずは、ピカデリー・サーカス。




左が3ページ1コマ目に登場している、エロス像。
作者は双子の弟のアンテロスとして作ったそうですが、エロス像の呼称が一般的。
この像は「イブニング・スタンダード」紙のアイコンとして使われています。
「イブニング・スタンダード」は現在、駅やスーパーなどで無料で配っているため、たまに貰って来てます。

右は、今回のマンガの3ページ目一番下のコマの背景となっているネオン広告で有名なビル。
コカ・コーラの下にTDK、その下はHYUNDAIの広告となっていますが、2011年に撤退するまでは、TDKの下にSANYO の広告がありました。また、左端のSAMSUNG の位置には、SANYO を吸収合併したパナソニックが広告を出していたそうです。

この付近には「ジャパン・センター」や「らいすわいんショップ」、「JPブックス」といった日本食や日本の書籍・雑貨を扱っているお店があります。
かつては三越もありましたが、こちらも2013年9月をもって閉店。
時代の流れを感じます。



次はバッキンガム宮殿。

 

セント・ジェームス・パークから撮影した、クィーン・ヴィクトリア記念碑。
トラファルガー広場とバッキンガム宮殿を結ぶThe Mall という通りの端、バッキンガム宮殿前に建っています。
セント・ジェームス・パークには大きな池があり、水鳥がたくさん。
冬場にパンを持って行ってまいたら(餌やりOK。ただし、一部の鳥は餌付けしないでと書いてある)、怖いくらい鳥が寄って来ました。


2階建てバスとアフタヌーンティーも登場しましたが、観光用の2階建てバスの中でアフタヌーンティーを楽しむというツアーもあります。
2時間くらいかけて市内をバスで周り、見所を巡りながらついでにアフタヌーンティーも楽しもうと言う趣向らしいですが、揺れるだろうし、景色もアフタヌーンティーも両方同時にとなれば、虻蜂取らずになるのではと思うのですが……。
ツアーで、どうしても時間が限られている場合などは便利かもしれません。


このお話で、最後に霧に紛れて”アン”はフェルゼンの前から姿を消してしまいますが、私が実際にロンドンで深い霧に遭遇したのは2回、どちらも朝方のことでした。
1回目は、日本からイギリスに来た際で、霧でヒースロー空港に降りられず、マンチェスター空港まで飛び、数時間待機して霧が晴れるのを待ちました。
ロンドンの霧は、かつて石炭が主な燃料だった頃、その排煙から出る粒子によって引き起こされていたそうで、その頃よりは霧の発生することは少なくなったと思いますが、中心街は大気汚染が問題になっており、よく対策を求めるデモやキャンペーンが行われています。
大気汚染はロンドンに限らず、人の集まる大都市の宿命かもしれません。

ラストはセント・パンクラス駅からの帰国になりますが、現在のセント・パンクラス駅は古い駅舎をリノベーションして、ユーロ・スターのイギリス側の玄関口として生まれ変わらせたものです。
中にはアパレルや雑貨のお店、それからスーパーやカフェなどもあります。
国際ステーションらしく、無料のWifi も利用できて便利です。
私がこの駅で好きなのは、アップライト・ピアノが通路に無造作に置いてあること。
誰でも自由に弾けるようになっていて、つっかえたりしながらも楽しく演奏をしている人を何回か見たことがあります。
時には超絶上手な弾き手が降臨することもあるそうですが、私は残念ながら遭遇したことはありません。

現在、シリアなどから、セルビア・クロアチア・ハンガリーなどを経てオーストリア経由でドイツに押し寄せている難民が、EUでは深刻な問題となっています。
その数は、今年だけで80万人に上るという推計も。
海峡を隔てて陸続きにはないイギリスですが、実はこのユーロ・トンネルを通って、フランスからイギリスを目指す不法移民が後を絶たず、今年になってから何度もニュースで取り上げられるのを見ましたが、最近の難民流入の増大ぶりを見ると、さらにイギリスを目指す人々が増えるのではないかとも思います。
便利になるのは一見よいことですが、それに伴い、新たな問題も増えることってありますよね……。



今回のマンガを読んで、思いついたことを書きましたが、もし、ご存知のことばかりだったら、すみません…… (>_<;


こちらでの生活も残り半年となりました。
帰国まで、あちこち見て回りたいと思います。
17~18世紀頃のことや、『ベルばら』に関係しそうな発見があったら、また紹介させて下さいm(_ _)m






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