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WEB拍手(8/1 ~ 8/11)

『ベルサイユのばら』12巻を、ご厚意でベル友さんが送って下さり、先日読むことができました。


11巻からそうですが、衣装や背景は豪華で緻密になっていますね。
ドレスや、アビにジレの装飾の細かさ、美しさにうっとりです。


「ジェローデル編・2」では、ジェローデルの内面描写がたくさんあり、「あの時、そんな風に考えていたのね」と、ずいぶんと見方が変わりました。
脇役としてのジェローデルは、何を考えているか分からないところがあって、それがまた一つの魅力だったと思うので、「読者の想像にお任せします」のままでもよかった部分はあると思いますが、先生の公式設定を読ませていただけたのは、それに価値があったことと思います。
気の毒なような気もしますが、ジェローデルには永遠に一人の女性を愛する美学を貫いてほしかったので、ソフィアと恋愛関係にならず、旅立ったラストは、個人的によかったと思いました。
「死地へ」と言っていましたが、才覚も運もある人(何だかんだで近衛隊の連隊長になり、革命のどさくさでも生き残り)なので、本人としては不本意かもしれませんんが、何となく長生きしてしまったような気もする彼です。

もっとキャラクターのイメージが変わったのは、ソフィアの方でしょうか。
勘は鋭いけれど、天然な人だと思っていたのに。
以前にも書いたと思いますが、馬車の車輪が溝に落ちて立ち往生した後のカフェでの「あなたのような方のハートを……」は、オスカルの気持ちを知った上だったとすると、どういう意図でって思いますし。


「若きレニエとジョルジェット」のお話は、かなり情熱的でしたね。
国王陛下の許しが出なくても、一目ぼれしたジョルジェットと添い遂げようと思うような性格だからこそ、オスカルとアンドレのことを許したのかなと、将軍の内面が理解できた気持ちに。それに、それだけ一途に愛せる人と結婚できたからこそ、愛人を持たずだったのですよね。
初めて会った時から、こんなにも愛し、大切にしていた奥方が、オスカルさまの死後まもなく他界していることが、新エピソードの中では明かされていますが(アラン編)、このお話を読んだ後だと、余計に、先立たれた将軍の悲しみがどれだけ深かったろうと想像されます。パリに残り、王家の脱出に尽力したのは、悲しみを忘れるためもあったかもしれません。最愛の妻とずっと手元に置いて愛しんで来た末娘の死に、押しつぶされないように。
ジャルジェ将軍の最期も描かれていませんが、最晩年は、娘のうちの一人の傍で穏やかに暮らして、親族に見守られながら、愛する妻と愛娘のもとに旅立っていけていたらいいなと思います。

ジャルママの方は、初めてファーストネームが出て来ましたね。ジョルジュの子孫だから、ジョルジェットなんですね。
修道院行きも覚悟の上、親も、よくしてくれた婚約者にも背いて、愛する人に身を捧げることを選んだ彼女の選択は、1789年7月12日のオスカルさまと重なる部分があります。
ジャルママの実家が画才のある家系で、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの子孫というのは、これまでに、ほのめかしすら無かったので驚きましたが、これはあの画家さんを再登場させたかったからでしょうか?

細かい点を突きつめるときりがないのですが、10代の娘たちに、婚前交渉があったことを話すのはどうなんだろうと思ったり、でき婚じゃなくてもよかったのではと思ったり。
オスカルの誕生が1755年なので、フランツにロレーヌ放棄の交渉に赴いた際に授かった子供がオルタンスだとすると、オスカルさまとはかなりの年の差になってしまうんですよね、オルタンス姉さま。マリア・テレジアとフランツの結婚が1736年なので、それ以前とすると、19歳以上違う計算に。
ただ、オスカルさまのお姉さま方が可愛くて、幼い頃を見られたのは、幸せな気持ちになりました。

ラストは、オスカルさまを男として育てるとジャルジェ将軍が決めるところで終わりますが、これって、男児を産めなかったジャルママの負担を軽くするためかな…なんて思ったり。
フランソワ(フランツ)→ロレーヌつながりで、マリー・アントワネットの名前につながっていく下りは、オスカルとアントワネットの浅からぬ縁を感じますし、もし、これが新エピソードの最終章ならば、原点である1巻の冒頭につながる、きれいな終わり方だったと思います。


連載より、約40年を隔てての新エピソード。
池田先生におかれましては、熟成された上での発表だったことと思います。
もっとOAが見られるかなと勝手に期待していたら、全編スピンオフ作品で、実は自分がこれまた勝手に想像してきた部分と違っていた部分が多数あって、戸惑い、妄想を上書きするのに時間がかかってしまったのですが、何度か読み返すと、新エピソードを発表していただけたことに感謝する気持ちが、どんどん大きく膨らみました。


音楽や講演活動の傍らでのご執筆は大変だったと思いますが、池田先生にはこれからもご健勝で、益々ご活躍していただきたいです。

そして、『ベルサイユのばら』が末永く愛されていきますように。


 


すっかり語って長くなってしまいましたが、拍手からいただいたメッセージへのお礼は、「お返事です。」をクリックして、どうぞお読み下さい。




2015/08/01
05:54 の方
> 7月のカゲロウ拝読しました。二人の想いが通じあった頃の初々しい女性らしいオスカルが好きです。
女性的な部分と男性として生きて来た自分が調和して、これからオスカルさまは本来の自分を取り戻していくはずだったのにと思います。
やはり、もう少し長生きしてほしかったですよね。
その分、現代物では、と思ってしまいます。 


17:25 の方
お元気ですか? 
> 現SSじゃなくても、
また、たまには書きますね(^^)
> アンドレに甘えるオスカルさまが私にはツボです
あの頃、アンドレの存在がどれほど心強かったことでしょう。
アンドレの方も不安を抱えながらですが、一日一日を大切に生きていたと思います。


19:29 の方
> しかし、ベルばら男性陣の中ではある意味一番幸せなんじゃないかと最近思うようになりました。
確かに、2週間とはいえ、彼女の気持ちが自分に向けられているのを感じながら、常に傍らにいられて、他の男性キャラに比べたら、幸せだったのかもしれません。


2015/08/02
03:19 の方
SS、早速お読みいただいて、ありがとうございました。
> 個人的に、曲もPVも大好きなのがStyleでして。
Style もいいですよね!
私が知っている中では、一番大人っぽくロマンティックかな?
> 最後の方で背中バックリ開いたワンピースドレスで座り込んでヘッドライトで照らされて振り返るシーンが、Aが迎えにきたらOはこんな感じで振り返るのかな?
白いドレスもオスカルさまを髣髴とさせているかも。
Shake It Off も Blank Space も好きです。
テイラーの PV は毎回凝っていて。
少し前の作品になりますが、Love Story は転生物(?)っぽい作りで、少女マンガの世界ですよね。
少女マンガの世界と言えば、You Belong With Me も。
冴えない女の子が幼なじみに片思い、メガネを外したら美人とか、昔の少女マンガの黄金パターンの一つですよね(笑) 


09:29 の方
> この18世紀編はミロワールの後ですよね、時系列からすると。
そうですね。
それから半年ちょっと過ぎた頃ですね。
> それを考えただけでも、感無量ですね。あっちのアンドレも「俺のオスカル」と思いが通じたんだぁって。
自分自身は、そういう捉え方をしたことはなかったですが、そう考えると、見守っていた二人がようやく、やっとって感じが増しますね。


2015/08/03
09:45 の方
> 7月企画『ベルばら巡礼』ありがとうございます!死ぬまでにフランスへ行きたい!っと日々思っていますが(笑)
ぜひ一度!
> 思いが通じ合ってっても、問題がてんこ盛りで、甘い時間に浸ることもままならないお二人…
どれだけ神経を張りつめながらの毎日だったか。
私だったら、逃げ出していそうです。
オスカルさまが立ち向かって行けたのは、彼女の強さもありますが、アンドレの存在があったからこそですよね。
この日だけでなく、もっともっと甘い時間もあったと思いたいですよね、ファンとしては。
今年の異常な暑さで、どうぞ体調を崩さないよう、水分補給と休息を十分に取って下さい。


2015/08/04
02:40 の方
> おまけと自分の記憶と想像がほぼ一致で嬉しかったです♪
20年前に私が訪問した時より、ずっと修復が進んでいたように感じました。
冬も趣はあるけれど、庭園の美しさを堪能するには、やっぱり夏ですね。
今度行くなら、夜の噴水ショーも見て来たいです。
> 因みに、私も両想い時間長めの説派です
ご賛同、ありがとうございます(^^)v 


08:19 の方
> 現代物も原作時代物もどちらも
よかったです。
現代物も思い切って読んでみて下さって、ありがとうございます。
引き続きコツコツ書いていきますね。(^^) 


14:35 の方
> お話の舞台のベルサイユ宮殿の写真、臨場感たっぷりでOAが並んで歩いて来るんじゃないか?って
歩いている姿、目に浮かびますよね!
他にも写真はたくさん撮って来たので、もし機会がありましたら、ご紹介したいと思います。


20:23 の方
> 書いてしまうと、妄想の余地がなくなるからです。妄想の余地があるからこそ
それはありますね。
> 原作の後半の頃のオスカルさまは作者の絵が上手くなったのもありますが、前半の鋭利で中性的な美しさからまろやか女性らしい美しさに変わったと
私はMC6~7巻辺りの絵が一番好きです。
実は一番よく読むのが、MC5巻の後半から7巻で。
前半のオスカルさまも凛々しくて好きですが、”まろやかな女性らしい美しさ”の加わったオスカルさまは最強だと思います。
> 私は告白後のオスカルさまは敏感な人にはオスカルさまって変わったわよねとか噂されてたんじゃないかと想像しています。
二人が隠そうとしても、衛兵隊員の中にも、お屋敷の人たちの中にも、気づいた人はたくさんいたと私も思います。
また現代物も書きますね。


22:15 の方
> お話の後半が読めません(泣)。
ご連絡いただいた時点で、私のスマホとPCでは表示できたのですが……。
そのため、特に修正はしていませんが、読めましたでしょうか?


2015/08/05
05:39 の方
> 確かにベルサイユには恋人同士が愛を語り合う場所に事欠きませんね。
フェルゼンとアントワネットも密かに会っていましたしね。
> 木の陰で人目を忍んで愛を確かめ合うOAって想像するだけで艶っぽい雰囲気が感じられます。
オスカルさまが原作で初めて喀血した後や、出動の命令を聞いた後などから、ちょっとした時間でも二人は愛を確かめ合っていたのかなぁと想像させますよね。
> あの洞窟だけは愛を語り合う場所に似つかわしくないと個人的には思います。
確かに、あまりロマンティックではないですね^^;
でも、誰か入って来たらすぐに分かるし、葉陰などより安心して会えそう?


2015/08/08
23:05 の方
> そして!ベルサイユ来訪されたのですね!紹介されていた写真を見てストーリーを読み直すとさらにいいですね~
写真、載せてよかったです(^^)
今回初めて、夏の庭園を歩いて思いついたストーリーだったので、読んで下さる方にも一部を見ていただきたくて。
> 2011年7月企画を思い出しました(〃'▽'〃)すごくお気に入りで
あれも、この頃のお話でしたね。
またコミックも描きますね!
猛暑の中でのお仕事、大変だと思いますが、お体に気を付けて頑張って下さい。
無理しない程度に(^^)


2015/08/09
22:41 の方
朝晩だけでも涼しいと、かなり楽ですよね。
今年も7月中にSSを書くことが出来たので、自分としても嬉しいです。
7・12月だけでも欠かさず毎年、何かを作っていけたらと思っています。


2015/08/11
19:41 の方
>  現代のオスカルさまとアンドレがどのような学生生活を送っていたのか気になります。そこで、フランスの教育制度について調べてみました。
そうやって、自分の好きなことから興味の範囲を広げていけると楽しいですよね!
若い方のファンが増えるのは、とても嬉しいです。
> アンドレの場合は父は仕事で忙しいし、母は
のびのび育ったイメージです。
> オスカルさまはやはりエリートコースでしょうか。
そうですね。
小さい頃から家庭教師が付いて、学校の勉強だけでなく音楽やスポーツも頑張って来たと思います。
上手に息抜きしながら、受験勉強、頑張って下さいね!
志望校合格を心よりお祈りしています。


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