風が心地よい、いい季節になりましたね。
5月に入って少し生活が落ち着いたものの、ちょっと仕上げなければならないことあり、2週連続で土曜日は子供の体育祭・運動会と、またまたPCに向かえない日々でしたが、それも今週まで。
来週は、何とか本館連載マンガのつづきを up できたらと思います。
拍手やメッセージありがとうございます。
ゆるゆるとですが、これからもつづけて参ります。
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GWもあと、残すところ週末の二日のみとなりました。
皆様はどのように過ごされたでしょうか。
5月2日に「ヴィジェ・ルブラン展」へ行って参りました。
ルブラン以外にも、18世紀を中心に30数名の女性画家達の作品が展示されていて、非常に見応えあり。
肖像画が多く、肌の色や髪の表現、布地の質感などに見惚れながら、平日だったこともあり、ゆっくり2時間近くかけて回りました。
マリー・レグジンスカ(ルイ15世妃)の描いた中国風居室の彩色パネルも展示されていたんですが、確かに中国風の建物や服装の人々が描かれているものの、植物がどことなく東洋風でなかったり、顔がしっかり西洋人なのがほほえましかったです。
シノワズリがはやっていたと言っても、かなりヨーロッパ風にアレンジされて受け入れられているんですよね。
自分が西洋人を描くと、どうしても”平たい顔族”になってしまうので、人のことを笑える立場じゃないんですが……^^;
18世紀の女性画家は、あまり知らなかったのですが、ヴィジェ・ルブランのライバルであったラビーユ・ギアールや、その弟子のカペの作品など、たくさんのお気に入り作品に出会えました。
彫刻家であるマリー=アンヌ・コローの作品は、モデルの性格まで像に映しとっているようで、今にも喋りだすんじゃないかと、しばらくにらめっこしてみたり。
モデルに、マリー・アントワネットは言わずもがなですが、プロヴァンス伯、ポリニャック公爵夫人(「ベルばら」では伯爵夫人だが、1780年に公爵夫人の称号を与えられている)、ルイ16世の妹であるエリザベト王女、オルレアン公爵夫人(フランス王になったルイ・フィリップの母)、マダム・ヴィクトワールの名前を見つけて、ひとりニンマリ。
カタログを買ったら、学芸員の方の小論に、「ベルばら」文庫版よりヴェジェ・ルブラン登場シーンが引用されていましたよ。
18世紀ヨーロッパは女性の時代といわれていますが、例えばフランスの王立絵画彫刻アカデミーは、約70名の会員がいる中、女性会員の上限は4名までという規定があったことや、当時、絵の題材としては歴史画が最も上位であるとされていたわけですが、女性は主にそれよりも劣るとされる肖像画や静物画などを主に描いていたという解説に、作品の背景にあるジェンダーの問題も考えさせられました。
池田先生が18世紀のフランスを舞台として物語を描こうとしたとき、そうした実質的男性優位社会の空気を感じられていたはずで、オスカル・フランソワというキャラクターが生まれたのは、必然ともいえるのではないかと思いました。
原作は完結しておりますが、こうして関連する事物や歴史に触れたり、次々に発売される^^;グッズを買ったり、また二次創作を見せていただいたりしながら、自分の中では、まだまだ「ベルばら」は進行形です。
展覧会が開催された三菱一号館美術館は、解体された日本初のオフィスビルを復元した建物。
レトロな雰囲気が素敵です。
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いっしょに楽しんで下さる方がいるのは、嬉しいことです。
本日、本館のカウンターが44万ヒットを記録いたしました。
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