ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム、3回目、行って参りました。
「我ながらよく行くなぁ」と思いながらも、好きなものが一杯なので。
それに、最近できたギャラリーが気になり過ぎて。
ヨーロッパの17世紀から19世紀初頭までの収蔵品を一堂に集めたお部屋です。
好きな物ど真ん中の品物ばかりだった私は、4時間ほどかけてやっと見終わるくらいでした。
プレートに書いてある説明を読んで、細部までじっくり見て、写真も撮っていたら(ロンドンの美術館の常設展は、フラッシュをたかなければ撮影OKの場所が多い)、あっという間でした。
上の写真の真ん中に写っているのは、銀食器です。
彫像も見えるかと思います。
その他、家具、楽器や装束、武器などの展示がありました。
それぞれの歴史背景や当時の社会風俗についても、近くのプレートに説明があったので、歴史好きにはたまらない内容。
寄木細工のテーブル。
ティーセット。
それぞれに、当時流行していた物語のシーンが描かれています。
家具の中には、MA=マリー・アントワネットのモノグラムが入ったものも!
フランス革命後に流出した調度は、かなりの数がイギリスの貴族や資産家によって買われました。
個人のコレクターも多く、ウォレス・コレクションもそうですが、こちらのギャラリーに展示されている18世紀フランスの品々の多くは、ジョン・ジョーンズという裕福な商人が買い集めたコレクションを国に寄贈したものです。
あの当時のフランスのデザインや技術の高さが評価されていた現れですよね。
美術館に展示されるような物たちが日常生活に溢れていたなんて、何という贅沢な暮らしだったんでしょう。
衣装展示の中では。
これは、F伯が着ていそうかな?
そして、これはアンドレ?
そして、家ではこんなの着ていそう、ジェローデル(笑)
バンヤンと言って、男性が家でくつろいでいる時や、髪型を整えたり化粧をしたりしている最中に着たものだそうです。
清朝の衣装から着想を得たものとのことです。
豪華すぎる部屋着ですね~。
着心地はよいのかな?
あとは。
ベッドもありました。
これは、おそらく結婚しているカップル向けに作られたと思われると書かれていました。
当然、思い浮かぶのはOAの姿で(*^_^*)
結婚はしていないので、Oさまの寝室のベッドはこんな風ではなかったかもしれないですけれど。
この日は訪問3回目にしてやっと、ウィリアム・モリスがデザインしたカフェで食事することができたので、それも満足。
壁も天井も柱も、これでもかというくらい装飾が施してあります。
日本人的には、もう少し引き算してもいいのではって感じるくらい、びっちりです(笑)
窓はステンド・グラスだし。
照明は、入ってみて分かったのですが、おそらく細いガラスを編むようにしてボール状にしたもので、そこに電球がいくつか灯されています。
日曜だったこともあり、混んでいて、まだ済んでいないのにお店の方がどんどん片付けようとしたりと、ちょっと落ち着かなかったのが残念でしたが、ロンドンにしては味もよく、お値段もリーズナブルなので、もし、V&Aに行かれることがあったら、是非利用してみて下さい。
セルフサービスですが、パンやケーキやサンドイッチなどの軽いものから、カレーなどしっかりしたものまであります。
ここに限らず、ロンドンの美術館内にあるカフェはどこもお洒落ですし、お値段もお味もまあまあです。
以上、自分好みの世界だったので、少しテンション高めで失礼いたしましたm(_ _)m
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あまり更新のない中、拍手やコメント、いつも、ありがとうございます。
先日、近くの図書館でこんな本を見つけて、テンションあがってしまいました!
18世紀の刺繍技術を解説した本です。
ちらっと中味をご紹介。
左の写真の縫い取りに、どのような刺繍の技法が用いられているかを、右では図を用いて詳細に解説してています。
作者はマンチェスターのカレッジで刺繍テクニックを学んだそうで、技術者として働いているうちに、18世紀の刺繍について興味をもって研究したとのことです。
日本やV&Aミュージアムで当時の衣装を見て、その精緻さに溜息が出ましたが、製作過程を知ると、いったいどれ位の時間と精力を傾けて作られたのだろうと改めて圧倒されました。
このコート一着のために、どれだけの人間が酷使され飢えなければならなかったのだろうと思うと複雑ですが、作品としては芸術的といってもよいのではないでしょうか。
職人も誇りをもって製作に携わったかもしれません。
今年も残りわずか……あ、書いているうちに日本は明けてしまいました。
皆さま、あけましておめでとうございます。
旧年中の皆様の温かい励ましのおかげで、また一年間サイトをつづけることができました。
今年の11月までつづけば10周年となります。
サイトを始める際に、「とりあえず10年を目標に」と漠然と思ったのですが、何とか実現できそうです(たぶん)。
2016年も、相も変わらずのんびりマイペース更新になると思いますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2016年が皆様にとって明るく平穏な年になりますよう、心よりお祈りしつつ、12月中に頂戴した
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師走がすぐ目の前となり、寒さが厳しくなって参りました。
皆さま、どうぞ体調を崩さないように、十分にお気を付け下さい。
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もちろん、メアドは必須項目ではないので、入力する必要はないです(^^)/
11/09 メルフォからの方へ
はじめまして!
メッセージをありがとうございます。
> とっても懐かしく原作とはまた違った味で
『マーガレット』に新エピソードが続々掲載されておりますし、最近、ベル熱が再燃なさった方でしょうか。
> 現代に置き換えて
現代物にチャレンジして下さって、ありがとうございます。
18世紀の物語なので、現代物は敬遠される方も多いようなのです。
それは無理からぬことと思います。
絵も文章も独学で試行錯誤しながら頑張っておりますが、これからも楽しんでいただけるようなものを作っていけたらと思います。
先日、ウォレス・コレクションという美術館に行って来ました。
4代に渡るハートフォード侯爵と、その遺産を相続したリチャード・ウォレスのコレクションが、ロンドンの屋敷に展示されているものです。
4代目の当主が結婚しなかったため、非嫡出子のリチャード・ウォレスが財産を相続したため(爵位は4代目の又従兄弟が継承)、ウォレス・コレクションと呼ばれるように。
ウォレスの遺産は妻が相続しますが、その後、夫の遺志もあって、コレクションとこの館が国に寄贈されて美術館となりました。
玄関ホールにある階段。
これだけでも見ごたえがあります。
手すりは元フランス銀行から譲り受けたものだそうです。
フランスに地所を持っていたため、こうしたフランスから購入した調度や美術品が館内のそこかしこに。
左がアート・ギャラリー。
右上がセーブルのコレクションのひとつ。
右下は17~18世紀、フランスで製作されたチェスト。
絵画はルネッサンス期~18世紀までの名品がずらり。
ワトー・ブーシェ・フラゴナールがたくさん飾ってあって、「イギリスでこんなに見られるなんて」と驚きました。
あの「アナと雪の女王」の1シーンの元となったフラゴナールの「ブランコ」もこちらにあります。
中世~18世紀頃の甲冑や武器のコレクションも白眉です。
年代は様々ですが、「オスカルさま、こんな剣や銃をお持ちだったのでは?」なんて思いながら、じっと見つめて来ました。
ジャルジェ家にも、武具や武器のコレクションがありそう。
「ベルばら」ファンなら、趣味に合いそうな品々が沢山あるので、お勧めの美術館です。
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いつも、ありがとうございます。